2016年8月18日木曜日

親子車中泊の旅 2016・東北、三日目




車中泊2日目の夜を過ごしたのはこんな場所のそばでした。




松尾鉱山廃墟群は、ボロボロのコンクリート建造物が点在していて、さながら “お化け屋敷” のようです。
 ソコへ至る道路脇で車中泊したわけですが、静かな場所で条件的に悪くなかったですね。
アスピーテラインから鉱山側に入ってすぐの左側にキャンプが出来そうな広場があり、「そこで外メシでもっ」と思ったのですが、前記事のとおり虫の大群に阻まれてしまいました。

まぁ、『熊に注意!』 や 『毒ガス注意!』の看板があったので、キャンプなどをするにはクリアすべきハードルが高そうでした。


そんな場所で迎える車中泊3日目の朝は、前日に続き目覚めスッキリ。
イレクターパイプによるフラットなベッドの効果は最高です。(๑•̀ㅂ•́)و✧
ヘタすると家で寝るより快眠かもしれないナ。。。





さて、朝メシの調達を忘れていたため、起床とともに最終日の行動を始めます。


焼走り溶岩流(やけはしりようがんりゅう)



ゴツゴツした石が大量に転がる非常に歩きづらい場所です。
岩手山中腹の火口より噴出した溶岩で、200年近くを経ても不毛の大地のままです。





しかし、ここでも虫が大量に飛び交ってました。
特にアブがしつこいのなんのっ!
これって岩手県内陸部の特徴なのでしょうか?




高速道路で岩手県遠野市にある『かっぱ渕』へ。
(画像の案内板では“渕”、Wikiでは“淵”、どっちが正しいの?)




駐車場がすでに一風変わってました。




駐車場から川沿いを上流方向に歩き、田んぼを抜けると・・・





出ました! カッパ淵





清らかな水の流れと木立による清涼感がハンパない。
4,50代以上の方には、こういう風景の中で少年時代の夏休みを過ごした記憶がある方もいらっしゃるでしょう。

“あぁ 日本の原風景 ここにあり!”

ほんのつかの間ですが、数十年前の記憶が思い出された、そんな場所でした。
(コチラ、虫はまったくいませんでした。)









さぁ、三日間に渡る親子旅もいよいよ終盤。

遠野から南に下り、陸前高田へ
言わずと知れた奇跡の一本松のある場所です。






あの震災から5年が過ぎても、変わらず立ち続ける一本松。
大変健気な姿ですが、訪れる人の数は減ったように感じました。


一本松周辺の広大な土地をかさ上げしていた長大なベルトコンベアも撤去され、復興の歩みが確実に前進していることを実感します。
もっとも、自分なら“未来永劫の安住を求めて高台に移転”しますけどネ。





これから何十年もあとに、この復興事業の正否が出るでしょう。
いや、人それぞれだからシロクロはつけられないか・・・、だからこうなったんだしネ。

とにかく、この風景が子供の目にどう映ったか?
忘れずにいてほしいものです。








最後に仙台港のアウトレットへ。
モンベルショップでフィッティングをして旅の締めくくり。


ランチは炎天下のバルコニー席でアツアツのラーメン!
きっと忘れられない思い出となったことでしょう(笑)






今回の親子車中泊の旅は、トータル1500kmほどを走行。
行く先々で8月らしい夏を感じることが出来ました。
しかも、夜は涼しい場所で快適に寝ることが出来て、ほぼ目論見どおりの結果です。
惜しむらくは“虫への備えがなかったこと”。
これは想定外でしたが想定不足ですね。
全体としては、思ったよりも快適に過ごせて満足と言える旅です。
またしばらくは仕事ほか諸々にいそしみながら、さらなる快適な旅を目指そう!






親子車中泊の旅 2016・東北









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2016年8月17日水曜日

親子車中泊の旅 2016・東北、二日目




酸ヶ湯公共駐車場で迎える爽やかな朝



一日目の疲れは相当なものだったようで、夜は子供より早く寝て、朝も6時近くに起床と
普段からは考えられないくらい快眠でした。
これにはイレクターパイプベッドの効果も大きいと思います。

酸ヶ湯付近は真夏でも夜間の気温が20℃を下回り、静かで虫も少ない、
綺麗なトイレ完備と最高の条件で車中泊できました。
他の利用者はおもに登山客のようで、皆さんマナーを心得てましたね。




さて、酸ヶ湯といえば温泉。
予定外でしたが酸ヶ湯温泉について調べたところ、一般入浴が朝7時からとのこと。
そう簡単に来れる場所でもなく、せっかくのチャンスなので行ってみました。




かなり広い空間を有する浴室内は、歴史を感じさせる木造の佇まい。
中学生の子供は完全に浮いちゃったね。
メインの浴槽は二つで、確かどちらもヌル目だったかと。
しかし、温泉の効果による温まり方がしっかりあるそうで
長湯する向きにはちょうど良い加減なのでしょう。







快適に過ごした酸ヶ湯から二日目の移動を開始します。
まずは東側、太平洋に向けて走り八戸市へ
その少し先にある“蕪島”がピックアップポイントでしたが
たくさんのウミネコとそれによる糞害の情報でパスとします。


次に向かったのが『龍泉洞
ブルーにライトアップされた地底湖見学が目的です。




この日は夏休み中の土曜日とあって、それなりの人出がありました。
普通の平日とかはどんなんかな?




券売機で入場券を買い、入洞。
夏にしては外気温が低い土地柄ですが、洞内温度はもっと低かった。
これは奥に進むにつれさらに下がり、最低では10℃を少し下回るほどでした。
(洞外に出たらメガネ真っ白・・・)





内部はライトアップされ幻想的な雰囲気の演出





画像はSONYのミラーレス一眼での手持ち撮影のもの。
暗所のため4枚連続撮影の合成写真だったらしく、その間僅かに動いたため
ブレブレの写真を大量生産してしまいました。(要は素人なんです)


洞内は天井?が低い場所が多々あって、一箇所で岩に頭ぶつけました。
洞内にワタシの「いてぇ~」って声がこだましてた。






急勾配の濡れた階段とか、バカにできない難易度であります。






悠久の刻にはぐくまれた龍泉洞内部は
自分的に見応えありました。(避暑に最適!)



さて、時刻は13時
次の目的地へ向け岩手県内を西進します。

途中、『道の駅 くずまき高原』ではアブによる最大な出迎えを受けた!
ドアを開けた瞬間に車内に侵入 ➔ パニック気味で追い出し。
窓の外にもかなりの数が張り付き様子を伺う。 しかもデカいし!
思えばこれ以降、岩手県内では虫に絡まれ続ける結果になり、予定が狂う場面も発生。

のちに調べたところ、アブというのは
“温度の高いもの” と “二酸化炭素(クルマの排気ガスね)”
に寄ってくるらしく・・・。 なるほどねぇ。

それにしても数が多いのは土地柄か?






二日目の車中泊はこれまた標高が高い
『八幡平山頂付近の駐車場』を予定。

そこに至るルートの途中にある『松尾鉱山廃墟群』へ。(ここにもアブが~~~)





天空の楽園も今は昔
ワタシ、何度も見てるのでもう慣れてしまった。



そして入浴は、またしても秘湯である『藤七温泉』で




えっと確か、“展望風呂”のようなものがあったハズですが
そちらは館内マップから削除されており入れないようでした。

上下数段に連なる白濁の露天風呂も、今回はかなり温度が高く
最下層のみが普通に入浴可能でした。
以前来た時はどれにも入れたんですが、どうしたんでしょうね。
これは割高に感じました。





そして車中泊予定地の“八幡平レストハウス駐車場”に到着




こちらの標高は1600mとのことで
気温は下界で28℃のところ22℃と大変涼しくなってます。
しかし、例によって大量の虫、ここではトンボがかなり目につきましたが
子供の周りには小さな虫が群がってたようでゲンナリ。。。
しかも携帯の電波が入らないでは、イザという時に怒られ・・・

なので協議の結果、暑くても下界で車中泊とすることにしました。



先ほどの松尾鉱山付近まで降りてきても気温は22℃前後をキープ。
日が傾いてきて下界でも過ごしやすくなったようです。
ただし、虫の襲撃は一向に収まらず、激しさを増すばかり。

「車内に居れば大丈夫だろ~」と楽観的な思考で

今夜はここを車中泊地とする!






エンジン掛けっぱで車中メシ。
そのうち辺りは暗くなり虫の姿が見えなくなったのですが
外に出てライトをつけたら・・・



うじゃ~~~!っと寄ってきた!



でも、ライトを消すといなくなる

そういうもんです、虫って奴は。



もう寝ますZzz。(つ∀-)オヤスミー








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2016年8月15日月曜日

親子車中泊の旅 2016・東北、一日目






8月5日~7日にかけ、半年前から予定していた
「親子・東北車中泊の旅」に行ってきました。

これまで一泊の車中泊しかしてこなかった我々にとって
初めての“本格的な車中泊”になります。
疲れを残さず快適な旅ができるかどうかは自作イレクターパイプベッドの出来次第。
少々の不安とハプニングの期待!?を胸に北を目指しました。





8/5 午前2時、ネボケマナコの次男(中二)を起こし、リラックスウェアに着替えて出発。
のっけから400km超の移動になり、安全と疲労軽減を考えると
高速道路を走るのがベストとの判断です。(もちろん、深夜割引の適用は必須)


午前8時
冒頭の“なまはげ像”前で記念撮影をしたあと、寒風山に到着。



なまはげ像と寒風山は、ここ3~4年連続で訪れているお気に入りの場所で
北東北を目指すに当たり、是非とも子供に見せたかったのです。




あいかわらずの奇抜な地形と360°のパノラマに興奮気味の父ちゃんですが
次男のほうはどう思ったか・・・

まぁ、まだ旅は幕を開けたばかり。
これからこれから



簡単なルート協議をした結果
大館方面を目指さず、このまま日本海沿いを北上することに。
ここは3年前にバイクで走った懐かしのルートでした。
(そういえばところどころおぼろげに・・・)




そしてここも3年前に訪れている「不老ふ死温泉」へ




まったく変わらない風景。
夏休みのためか人が多かったなぁ。
外国人も5人以上居るあたり海外でも有名なんですかね。

海が間近に迫るロケーションは特別なものですが
営業方法として改善点は多いと思いました。
接客にも愛想がなかったしねぇ。
秘湯と言われる場所は難しいな。



さらに北上して「道の駅・ふかうら」へ




ここへはランチ目的で寄ったのですが、道の駅メシに当たりは少ない!
金額に見合った内容じゃないし
なんというか、愛情が込められてないんだよなぁ。
(しかし、なんで子供はカレーが好きなんだ?)






深浦の次には龍飛崎に行くプランもあったのですが
半島の先端には“何もない”ことが分かっているので
今回はそちら方面には向かいません。
そこで、初日の目的地・青森に向かう前に弘前に立ち寄りました。

弘前で一番目立つ観光地は『弘前城』だよね!?



弘前城は『弘前公園』内にあって結構歩かないと辿り着けない
車内でジッと運転している身には良い運動になりそうです。




お城自体は思ったよりも小さくて
園内に入ってもどこにあるのか検討もつかなかった。
これも敵を撹乱する作戦でしょうか。
巨大な城がその権力を示すもの、だと思っていたのですが
地方においてはそうでもないのでしょうか・・・?





歴史を学べば興味深い場所なのでしょうけどね
そういった知識のない我々には“フゥ~ン”で終わってしまうのでした。

それはそうと、弘前公園は桜の季節がベストなようです。




続いては、弘前城からほど近い
田んぼアートで有名な“田舎館村役場”へ。

この役場、お城の天守閣を備えた立派な建物で
村の財政はなかなか健全なようです。

この日は平日なんですが
お目当ての田んぼアート展望デッキへの入場は30分待ち状態。
炎天下にしっかりと並ばせて頂きました。









予告通りキッチリ30分待ってようやく展望デッキ入場。








NHK大河ドラマ「真田丸」の絵柄、なかなか上手く出来てますね。
どうやって配置など決めるのか、皆目検討もつきません。
村の宣伝効果も抜群のようで“田舎”という割には活気を感じました。

しかし長居は禁物!
下で待っている人たちを思うと、そうそうゆっくりも見てられず
3分ほどで退去しました。



そして、いよいよ青森入り

8月上旬の青森といえば“ねぶた祭”があります。
6日間のまつり期間中に200万人が訪れるという国内有数の祭りが
一体どんなものなのか?興味津々で見物させて頂きますよ。







100万人規模の祭りということで、混雑を想定した早めのスタンバイを完了。
にしても開始2時間前はちと早すぎた。

とりあえず出店が始まったら、“喰うべし”





暗くなってくると“ハネト”と呼ばれる踊り手や見物客が集まり始め賑わってくる





各ねぶたも予定の位置にスタンバイ



青森のまちなかに設定された、数キロに及ぶ環状のねぶたコースは
我が地元の祭りの比ではありません。
さすがに、数十万人/日の人出を受け入れる祭りだけあります。



そして19:00、祭り開始





ねぶたはどれも大きくきらびやかで見ていると引き込まれるようです。
ときおり左右の沿道に向きを変え、頭を下げるような動作をするのですが
「力の見せ所」というイメージでたくましさを感じます。





なによりも太鼓のリズムと大音量に迫力を感じました。
なんかムズムズして、アルコールが入ってれば “飛び入り参加”
なんてこともあるかも知れませんね。





・ハネトの皆さんも楽しそうに踊ってる。
・沿道の出店で働く皆さんも笑顔満点。
・見物客にもマナー違反は見られない。

ここに祭りの完成形を見た気がするよ。




我々はというと
ねぶたを眺めつつも、あの広大なコースを恐らくふた周りくらいはしたかな。

というのも、環状コースの内側に入ってしまったため外側に出れなくなる、という
なんとも想定外の事態に見舞われてたから。
“これは祭りが終わるまで外に出れないんじゃないか?”と覚悟を決めかけてたら
ねぶたが途切れた際に無事外に出ることが出来た。


来年ねぶたを見に行かれる方

ねぶた見物はコース外側からにしましょうね!








ねぶた祭りからの脱出に成功!

極楽湯青森店で一日の汚れを流して酸ヶ湯温泉方面へ。





本州有数の低温地帯である酸ヶ湯の公共駐車場で車中泊。
深夜出発の寝不足と、ねぶた祭りの疲れも手伝い
アッという間に深い眠りにオチました。

※画像は翌朝の「酸ヶ湯公共駐車場」





とにかく一日目はバッチリ充実の内容でした。

二日目へ続きます。




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